FM三重『ウィークエンドカフェ』2017年9月9日放送

今回のお客様は『NPO法人やさと伊坂・山村ダム公園化推進協議会』の理事長
鵜野良一さんと副理事長、佐藤長生さん。
毎日、メンバーの皆さんが交代でこの場所の運営を行っています。
自転車、ソフトボール、テニスにウォーキング。
体を動かすにはとてもいいところです。
朝は6:30からラジオ体操をする人たちが来て、そのあとはウォーキングの人たち。
子供たちは変わり種自転車を楽しみ、一日中にぎやかです。
まずは、理事長の鵜野さんに、会ができたきっかけをお話ししていただきましょう。

               左:鵜野理事長 右:佐藤副理事長

ミ拾いからスタートした活動

鵜野 周回路を回っているとペットボトルなどのゴミが多かったので、まずは掃除をしようということになりました。
今から15年ほど前になります。
それから広場に木を植えたりもしました。
四日市市の市制111周年の時に水戸の偕楽園のものと同じしだれ梅と南高梅を市からいただき、植樹しました。
その南高梅も数年前からたくさん実がなりだしたので、店先に出し、持っていってもらっています。
梅の成長とともに活動をしてきました。
最初はNPO法人ではありませんでしたが、2年ほどしてから法人化しました。
メンバーは当初、やさと地区のみなさんが中心でしたが、今はやさと以外の人も歓迎していますので、徐々に増えてきています。
活動は、公園施設の受付を始め、花壇の整備もしています。
我々も高齢化しているので、若い人に入ってほしいのですが、なかなか来てもらえないのが悩みの種ですね。

 

ムの周辺3.6kmのコースを楽しむ

鵜野 ダムの周辺はウォーキングするのにちょうどよいアップダウンです。
周囲は3.6kmあり、たくさんの方が右回り左回りと歩いています。
春は桜、夏は木陰が涼しく、秋はもみじ・・・ただ冬は雪が降ったりするとちょっと大変なこともありますが、本当にみなさんよく来てくれています。
一日1000人近く来られていると思います。
最近では、星空観察会が行われ、300人以上の人が四日市の星空を楽しみました。とってもきれいでしたよ。

 

坂ダムが国体のカヌー会場に決定!

鵜野 伊坂ダムが2021年に開催される国体のカヌー会場になりました。
そしてもう1つ、この近辺に第2名神道路ができました・。
その時に、この地域で『伊坂城』というお城が発掘され、その後に、櫓門の石が遺跡として出てきたんですね。
この石をなんとか残したいということで、我々も運動を起こし、高速道路会社に申請して、そこから100mくらいの場所に櫓門の施設を作り、説明も添えました。
夏休みに子どもさんが自由研究で伊坂城について研究するためにこちらに来てもらうとか、そういう楽しみ方もあると思います。

 

ムの喫茶店の名前

佐藤 『ダムの喫茶店』の運営も大切な仕事です。
先代の理事長が店の名前を募集したところ、一番多かったのが『ダムの喫茶店』という名前で、そのまま店名となりました。
横文字のややこしい名前を付けても、お年寄りは覚えられないので、わかりやすいのが一番です。

鵜野 ズバリ!

佐藤 そう、ズバリです。
喫茶店を我々のNPOで運営しているのは平成24年から。
この8月でまるまる5年。
みなさんにお手伝いしてもらいながら、頑張っています。
先代のオーナーはここに住みつつ喫茶店をしていたのですが、手放すということで、市がこの建物と土地を購入しました。
下は無料休憩所として使い、上の階を何に使おうかと考えた時に、理事長たちが喫茶店をそのまま続けようと、上だけNPOが居抜きで借りました。
きれいな建物ですので、最初は別荘として使いたいと見に来た方もいました。

『ダムの喫茶店』は、普段は夕方ごろまで喫茶店をオープンしています。
予約をすればバーベキューを楽しむこともできるんですよ。
また、文化の駅として1か月単位でパッチワークや絵画などの作品を展示することも可能です。

 

と秋はみたらし団子屋さん

佐藤 春と秋はみたらし団子をしています。
土日だけですが店の前で焼いて、みなさんに提供しています。
春2ヶ月、秋2ヶ月と販売して、活動資金にしています。

鵜野 みんな上手に焼きますよ。
もうだいぶ前からやっていますね。
よそに行っても恥ずかしくないくらい。

佐藤 四日市の方でも出張してみたらしを販売したことがあります。

鵜野 みたらしの販売を通して、活動も広くなりました。
地域の方との交わりは、本当に良い活動だと思います。
活動を通じて新しい出会いがあるのはありがたいです。

 

佐藤 地域の方と活動していると、今まで話しもできなかったような人が、地域レベルで話をできるので、チームワークも良くなってきます。

鵜野 11月12日に『フェスタイン伊坂ダム』というイベントを開催します。
このイベントでは12000枚のハンカチが赤い糸で結ばれて1周3.6kmの伊坂ダムを囲みます。
そしてこのハンカチには12000人の夢がそれぞれ書かれています。
伊坂地区の住民のみなさんがおよそ12000人。
3.6kmをくるっと囲むにはちょうど12000枚のハンカチが必要だとわかりました。
すごい偶然ですね!
この夢ハンカチ、どなたでも書くことができますので、みなさんも書きに来てください。